先日ドコモモ・ジャパンより2020年度「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」の発表がありました。

今回は新たに12件の選定と、1件の追加選定でちょうど250選となりました。

愛知県からは中産連ビル本館（坂倉準三建築研究所/清水建設/1963年）と愛知県緑化センター（瀧光夫・愛知県・東海設計/清水建設/1975年）の2件が選ばれています。

他には、MIDビル、カトリック目黒教会、ヴィラ・クゥクゥなどなど名作が目白押し…！

さて。中産連ビル本館は、2015年5月発売の『名古屋渋ビル手帖中産連ビル特集号』にて中産連ビルディング株式会社さんの全面バックアップのもと、たっぷりと取材をさせて頂いた、私たちにとっても思い入れのある特別な場所です。

今回の選定では以下の２点が高く評価されています。

①外観のアイコン性と内部の空間構成・機能が一致した表裏一体となったデザインである点

②機能的なアップデートをしつつも、その建築的な特徴が所有者の尽力によって維持されている点

坂倉準三建築研究所設計によるこの建築のすばらしさは既に多くの方がご存知かとは思います。

しかし、建築にとっては竣工後の維持管理も非常に大切で、長年に渡ってビル社さんがいかに大切にここを守り続けてこられたかに光が当てられました。

今回の選定をきっかけに、今までのご尽力がより多くの方に伝わることを願わずにはいられません。

いつ何時お邪魔しても、隙なく磨き上げられている建築の姿に毎回感動しています。

関係者の皆々様、誠におめでとうございます！

2021.06